こどもを伸ばさない。自分の可能性を思い出すことを手伝う。

こどもてつがく会、というのをやってます。

 

一昨年はじめて、昨年はぐっと回数を減らしました。

 

なぜ減らしたかというと、「こどもたちと話をするには、私がぐらつきすぎてる」と感じたから。

 

この会では、こどもたちと輪を囲んでその時出てきたテーマで話をする。死にたいと思ったこととか、ぶん殴ってやりたいと思ったこととか、すごく大切で愛してるって思ったこととか、なんでもありで、本当にカオスになる。それは、ぐちゃぐちゃってことじゃなくて「全てがあるとして差し出される場」になるという意味で。

 

その時、その場に唯一の大人である私が「全てがただあるよね」っていうところにいないと、これ、壊滅的にしんどい場になるのです。やわらかいカオスに良し悪しの刃を持ち込むことになるから。私にとっても、こどもにとっても、安全でありえない。

 

だからてつがく会の中では、『死にたい気持ちも、愛してる気持ちも、あいつぶん殴ってやりたいって気持ちも、ぼーっとしたい気持ちも、ただ全部が「ある」よね。そしてそれを感じること自体には、良いも悪いもないよね。その上で、そういうことを感じるってことは、わたしたちは何を大事にしてるってこと?』

 

ざっくり言うとこういうことを話すんだけど、こどもたちは最初、めちゃくちゃに警戒します。全てに正誤と良し悪しを当てはめようとするおとなたちの常識を、知ってるから。

 

だから、「なんでも言っていいよって言って、どうせそれはあかんとかいうんやろ。」とか、「なんでも言っていいて、そんなの安全なはずがない!」とか、様々な反応をします。これ、言葉で出てくるんじゃなくて、男の子に多いのは、だいぶふざけてみるとか、「なんもないし〜〜〜」とか言ってみたりとかの形で出てくる。黙秘する子もいる。そして男女ともに「おとなが何を好むか」を熟知してる子らは、私が喜びそうな模範解答のような答えを出してきたりする。

 

そのどれもを見聞きするたび、子どもがいかに自分の全部を感じて生きることをやめてるかを目の当たりにする。胸が痛む。「わたしがわたしであっていい」っていう感覚なんて、この子達のどこにもないんじゃないかなって思う。

 

こういうこども達を前にして、わたしはいつも圧倒的な無力感に襲われてた。わたしに何ができるんだろう。てつがく会の間の1時間、「何を感じてもいい」っていう話をみんなでしたって、すぐに毎日の中に埋もれちゃうんじゃないか。わたしがやってることになんの意味があるんだろう。って。てつがく会だけじゃなくて、アトリエでも同じことを思ってた。わたしがやってることに、なんの意味があるんだろう?

 

その意味を探した1年間でもあった。

 

この小さな活動に、なんの意味があるんだろう?って思った時いつも浮かぶのは、輪の中でぽつりと差し出されるこどもたちの本音。その時の本当に綺麗な、子鹿みたいな、瞳。安心した赤いほっぺ。なんかかしこげな感想じゃなくて、ここにいたことが単純に楽しかったっていう感想。

 

この感想を書いてくれた少年は、最初は輪に入らなかったし、輪に入った後もリュックのおもちゃをいじったりしてた。ほぼ発言はしてない。だけどこの感想を見て、彼にとって過ごしやすい場だったんだっていうのが溢れるほど伝わってきて、泣けた。この時間をもって、本当によかったと思った。

 

ここにいていいんだ、自分は何を感じてもいいんだって思えることは、自分の命を大切にするという感覚に限りなく近いと思う。そして日常に割り込んできたたったの1時間であったとしても、命を大切にするってこういうことだったなあって思い出せる時間を取れるなら、それはやっぱりどう考えても素敵なこと。だからわたしはてつがく会をやる。

 

わたしはこどもに、あなたにある責任は、あなた自身を生きるということだけだよ、と伝え続ける。あなたにはあなたにしかない創造力があって、それは世界が必要としている宝なんだよ、と伝え続ける。

 

こどもを伸ばさない。自分の可能性を思い出すことを手伝う。自分の可能性を信じる気持ちを取り戻すことを、手伝う。わたしがいのちを使うに値する仕事はこれだな、と思う。
アトリエで。てつがく会で。あらゆる方法で。

 

2年くらいの休憩を経てやっと、こどもたちと仕事ができる自分になった。ほんと、休んでよかった。

 

さ、やろやろ。

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